トランスポート層

　TCPは、データが確実に届くようにするために、送信速度の調整や、届かなかったデータの再送などを行う
　VoIPや動画配信のようにリアルタイムの通信が必須な場合は、速度受信のUDPを利用する

　インターネット層からさまざまな種類のパケットをアプリケーション層の適切なプロトコルに渡す際に識別に使われるポー
　ト番号は0～65535番の数値を利用する

　サーバ側のポート番号は固定なので、複数のクライアントから通信が同じポート番号に届くことになるが、クライアントの
　IPアドレスとポート番号（ダイナミックポート）を組み合わせて記憶しておくので、混信することはない

　TCPの通信は３ステップかけたコネクション確立（３ウェイ・ハンドシェイク）から始まり、データ転送後、コネクション
　を終了する

　コネクション確立時はシーケンス番号は１つずつ加算するが、データ転送中は送ったデータのバイト数を加算する。また、
　受け取ったデータのバイト数は確認応答番号（ACK番号）に加算するので、２つの番号を見れば何バイトのデータをやり取
　りしたかが分かる

　TCPセグメントを１つ送って確認応答を待ち、次のTCPセグメントを送るという動作だと、データ転送効率が悪くなってしま
　うので、受信側が受信可能なウィンドウサイズ分のデータを一度に送信している【ウィンドウ制御】

　送信側は一定時間待っても確認応答(ACK)が届ない場合、最後に確認応答をもらった所からデータを再送する【再送制御】

　ネットワークの経路の途中が混雑していて通信速度を落とさなければならない場合（インターネット層のヘッダーの混雑
　フラグがオン）、ECEフラグとCWRフラグで通信相手とやりとりして通信速度を落とす【ふくそう制御】

　TCPに比べると非常にシンプルなプロトコルで、単純にデータを送ることしかしない
　接続が確立されたことを確認せずに送信を開始する
　パケットが欠落してもかまわずに送信する
　TCPにない機能として、ブロードキャストやマルチキャストという、１つのパケットを複数の相手に送る機能がある

netstatは接続状態を調べ、IPアドレスやプロトコル、ポート番号などを一覧表示してくれる

≫netstat コマンド